なぜか日本のマンションは「30年」という欧米の3分の1にも満たない短い期間で壊され、新築されている。現在、築後30年を過ぎて「建て替え」の問題に直面している分譲マンションは27万戸。それが10年後には100万戸にまで膨れあがるという。これらのマンションの「建て替え」を推進させるため、大手不動産会社や建設会社の強い圧力を受けた国が成立させた「マンション建て替え円滑化法」が、02年12月から施行されている。老朽化したマンションはどんどん壊して建て替える。際限なきスクラップ&ビルドの大波が日本を覆いはじめた。だが当事者の住民たちは出口のない難題に苦しめられていた…。
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