

女性が学卒後に就職し、子育て期の30代に離職して、子育てが一段落したら再就職する傾向を示すM字カーブは、日本の働き方の特徴としてこれまで指摘されてきたが、その背景やメカニズムに切り込んだ指摘は少ない。5,155人へのアンケート調査をもとに就業意識などを探り、「初めて就いた職業を継続できない困難」「転職と就労意欲の関係性」「非正規雇用や小さな子どもがいる女性のキャリア形成」といったトピックスをアンケート結果と各種の統計をクロスさせて分析する。M字カーブ解消のためには、育休や保育制度だけに注目するのではなく、女性を取り巻く労働環境やキャリア形成の実態を直視する必要性があることを明らかにし、労働市場の構造を変えることこそが重要だと提起する。
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