

本書の最初の5章は、原子核というものの基本的な描像をつかむことを目標としています。次の3章では、このような基本描像がどういう実験手法によって明らかにされてきたのか、実験的な道具立てについて解説します。後半の5章では、まず始めの2章で、原子核が役割を担っている関連分野を紹介します。そして最後の3章では、原子核の新しい描像を目指した最近の話題へと導きます。陽子と中性子から成る少数多体系としての原子核という描像を離れて、ハドロン多体系あるいはクォーク多体系として見た原子核へのアプローチを紹介しました。
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