「五七五七七」を定型とするわずか31文字の和歌。その中に込められた当時の人々の思いは、恋をして切ない気持ち、日本の四季折々の風景や自然に感動する気持ちなど、現代に生きる私たちにも容易に理解できるものがたくさんあります。不遇の人生を送った歌人の歌が多いことも百人一首の特徴のひとつであり、政争や出世争いに翻弄された人々の、人生の悲哀に共感する部分も多いでしょう。当時の人の暮らしぶりを想像しながら、ぜひ一首一首を味わってみてください。言葉のリズムや響きが美しいものばかりですから、書くだけでなく、何度も声に出してみることで、歌の味わいはより深くなるはずです。
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