赤尾兜子の百句 異貌の多面体/藤原龍一郎

著:藤原龍一郎
出版社:ふらんす堂
発売日:2021年06月
キーワード:赤尾兜子の百句異貌の多面体藤原龍一郎 あかおとうしのひやつくあかお/とうし/の/100く アカオトウシノヒヤツクアカオ/トウシ/ノ/100ク ふじわら りゆういちろう フジワラ リユウイチロウ
関連商品リンク

内容紹介
赤尾兜子の俳句は異貌である。百句鑑賞執筆のためにあらためて兜子俳句を精読して、かねてから思っていたその認識は、いっそう強いものとなった。昭和三十年代、赤尾兜子の名が俳壇で知られ始める時期の俳句は、第一句集『蛇』と第二句集『虚像』に収められているが、このころの兜子の作品は伝統派の俳人はもちろん、同志であった前衛派の俳人の誰とも似ていない。前衛俳句とレッテルを貼ろうとしても、兜子の作品はそこから大きくはみ出している。それは兜子俳句としか名づけようがない異様なオリジナリティに満ちている。この本の百句鑑賞では、あえて、編年体をとらず、まず、その異貌が感受できる兜子秀句三十三句を第一部として置き、第二部に『稚年記』から『玄玄』までの作品から六十七句を編年順に並べて鑑賞した。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。