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今から25年前、一人のフランス人の男が日本へやってきた。
その名はドミニク・レギュイエ。40歳になったばかりだった。
「国境なき医師団」の日本事務局をつくることが彼のミッションだった。
「ボランティア活動とは何か」「国際支援とは何か」「人道援助とは何か」──。
長年、日本の国際ボランティア活動をリードしてきた末に見えてきたこと。
私は、一人の少年のためにこの本を書きたいと思う。
彼は14歳だった。ブロークンな英語を話し、ちょっとした詩を書き、私の腕にぶら下がるのが好きな少年だった。彼、リチャードはマニラのストリートチルドレン、つまり路上で生活する子どもだった。
リチャードは、マニラの街角で車に轢かれ14年の生涯を閉じた。事故のときも恐らくシンナーなどで泥酔していたのだろうと思われる。
もっと別の世界で、別の街で、別の人びとに囲まれていたなら。リチャードは生き続けることができるはずだった。誰かが愛情をもって彼に接していたなら。リチャードは死なずに済むはずだった。
彼の命の重みを思いながら、この本を書き進めたい。(本文より)
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