

本書は、子どもの治療・療育に長年携わってきた著者たちによって、本邦における注意欠陥多動性障害(ADHD)に対する医学と教育からの最新の知見と、最良のアプローチを呈示するものである。ADHDには、落ち着きのなさや、注意集中の困難、衝動性、学習の困難、反抗的行動など、さまざまな病態が見られる。こうした症状は、薬物療法によって改善される例が多いものの、以前に培われてしまった教育の遅れや、自尊心の低さなど、発達的な問題も発生してしまうため、ADHDを持ってしまった子どもたちへの対応は、医学的な見地と教育的な見地の両面から行う必要が出てくる。医師、教育者、心理療法家、研究者といった多方面の筆者たちの手によって、ADHDの知識と臨床実践、療育方法が多彩かつ多面的に描き出されており、ADHD臨床における豊富な知識を提供することだろう。
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