昭和19年5月、山口多聞中将率いる第七艦隊は、ギルバート諸島のタラワ島を根拠地として絶対国防圏の一翼を担っていた。ギルバート諸島のマキン・タラワを攻略されれば、マーシャル諸島、トラック、ラバウルにも危機が迫り、最後は日本本土が米軍の攻撃圏内に入るのだ。日本の絶対国防圏を突破するため、大規模な水陸両用作戦を企図していた米軍は、潜水艦による哨戒をもくらむ。米軍の偵祭作戦を阻むことに成功した第七艦隊は、戦爆連合が米空母部隊の攻撃に出撃。迎撃戦闘機を突破し、軽空母と巡洋艦を撃沈する。そして今、伊号潜水艦が敵部隊の接近を察知した…。書下ろし長編仮想戦史。
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