ジョン・ラスキンの労働者教育 「見る力」の美学/横山千晶

著:横山千晶
出版社:慶應義塾大学教養研究センター
発売日:2018年03月
シリーズ名等:慶應義塾大学教養研究センター選書 18
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内容紹介
19世紀イギリスの思想家ジョン・ラスキン(1819〜1900)が労働者大学で行った教育の実態を平易に描きだし、ラスキンと労働者たちの実践が、現代における教養教育(再生)へのヒントとなりうることを示唆する。

1854年、すでに美術評論家としての地位を確たるものにしていた35歳のジョン・ラスキン(1819〜1900)は、この年に設立された労働者大学の素描クラスを無給で受け持つことに決める。当時、イギリスでは、産業革命と機械化によって非熟練労働者が増大、社会格差がさまざまな問題を生んでおり、労働者に有機的なカリキュラムの教育を与えることで格差問題を解決しようとした労働者教育運動が行われていた。労働大学はその一環として設置されたのである。本書は、ラスキンと芸術家の仲間たちの労働者大学へのコミットの実態を明らかにし、ラスキンがこの時、何を目指していたのかを描き出す。

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