

供述心理学とは、司法システムのなかで事実認定に重要な役割を果たしている。自白や目撃証言といった供述に関するさまざまな問題に対し、心理学の立場から取り組む研究をさす。ただし、本書は、供述心理学に関する一般的・全般的な知識を提供するというより、むしろ、現在も進行している私たち心理学者の供述に対する知的探究の軌跡をしるすことに目的を定めた本である。著者たちがここでめざしている「知」は、現場の知であり、臨床の知である。著者たちはこれまで、取り調べ場面や法廷において被疑者・被告人、共犯者や目撃証人が尋問者とともに繰り広げてきた供述の問題について、心理学の視点から実践的な分析を試みてきた。
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