

2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻した。戦争は一向に終わる気配を見せない。いま、また西側とロシアの間に、カーテンがおろされようとしている。ロシアの人たちは何を思っているのだろう。著者は、無類のビートルズファンである画家のスラバと結婚し、2018年からイルクーツクに暮らす。西側の情報が入らないソ連下で、ロック少年として暮らしたスラバは、ペレストロイカをくぐり抜け、激変する社会を生き抜いてきた。彼の波瀾に満ちた人生と、自らの人生を重ねながら、別の価値観で動く社会のなか、人々はどのように暮らしているのか、アートや音楽や文学は、彼らをどのように支えているのか。イルクーツクの人々の本音や生き方に寄り添う、海外事情エッセイ集。
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