18世紀中半に製作された「海東地図」の「京都五部」の一部分。漢城府=現・ソウル市の五か所に設置された官庁を示したもの。ソウル大学校奎章閣所蔵。地図のいくつかの場所には、本書のテーマの1つである倉がさまざまな名称で表記されている。その中で、貧困政策と直に関わっているのは、都心から近いところ、今の平倉洞にある宣恵倉である。平倉洞という名は常平倉に因んであるといわれる。宣恵庁は常平庁の後身であり、17世紀末には救貧事業を管掌する賑恤庁をその管轄下においていた。
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