室町時代、御伽草子など文芸の世界では、動植物など多くの異類たちが活躍していた。なぜ異類はこれほど広く受容されたのか。文学と美術の視座から、人々に共有されていた知識や機智を見出し、室町文化の意義を問う。
『鼠の草子』『十二類絵巻』――室町時代、文芸の世界では鳥や獣、道具類に至るまで、人間と姿を異にする者たちが主人公となり、歌を詠み合戦を繰り広げるなど、この世を謳歌していた。なぜ、かくも多くの異類たちが中世日本に登場し、広く受容されたのか。文学と美術の視座から人々に共有されていた機智や知識を見出し、室町文化の意義を問う。
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