この新しい事典はいくつかの特徴を持っている。まず第一に、編集に際してはわが国初の本格的なごみ百科の事典として完璧を期したことである。総論編ではごみに関する歴史、文化、行政、処理技術、世界のごみ事情などを俯瞰的に解説している。一方、各論編は用語辞典としての機能を持たせたので、読者が専門用語を調べたり、用語の意味を確認したりするうえで、大いに活用していただけることだろう。第二は、できるだけ時間軸、空間軸の広がりの豊かな事典にするように努めたことである。そのため、構成においては日本における現代の廃棄物処理行政と技術はもちろんのこと、世界のごみ事情、古代から現代にいたるまでの人間とごみとの関わり、社会の個別分野におけるごみの位置づけ、科学技術の発展に伴った新しいごみの問題の出現等々に配慮した。第三に、本書は、専門的知識を持たない人びとにもお役にたてるよう、解説を丁寧にして分かりやすくするよう心がけている。
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