

網野史観を形成した代表作。
覆面、蓑笠、童形、撮棒……
中世では異類異形の者たちが社会を闊歩していた。
彼らのような周縁を取りこむことにより、権力を打ち立てた者こそが後醍醐天皇であるというスリリングな展開から、中世社会の真の姿に迫る!
解説=鶴見俊輔
【目次】
異形の風景
摺衣と婆娑羅――『標注 洛中洛外屏風 上杉本』によせて
童形・鹿杖・門前――再刊「絵引」によせて
扇の骨の間から見る
異形の力
蓑笠と柿唯――一揆の衣裳
飛礫覚書
中世の飛礫について
異形の王権――後醍醐・文観・兼光
あとがき
所蔵一覧
初出一覧
解説――身ぶりの記憶 鶴見俊輔
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