十年後に千石取りになれていなかったら首を差し出すと約定した茂兵衛。ひとまず足軽小頭に出世したものの、配下の足軽たちは一癖ある奴ばかりで頭が痛い。そんな新米小頭の悩みをよそに、事態は風雲急を告げていた。甲斐の武田信玄が三万もの軍勢で国境を越えて侵攻してきたのだ。破竹の勢いの武田軍を止めるべく、家康は要衝にある二俣城の死守を命じ、茂兵衛率いる足軽隊も籠城することに。人を従える立場となった茂兵衛は戦国最強の軍団にどう立ち向かうのか?戦国足軽出世物語、剣が峰に立つ第3弾。
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