

ドイツ国民の多くは、メルケル首相を誇りに思っている。民主主義・人権・環境―彼女は魔法のように、ドイツ人の思考を変えてしまった。その副作用として、ドイツは自由を失いつつある。かつてのライバルCDUとSPDは連立が長期化し過ぎて呉越同舟、野党・緑の党は信条的にメルケルと一番フィーリングが合うという不思議。唯一のコアな野党AfDには極右のレッテルが貼られ、自由で闊達なディベートを許さない。ドイツ社会は、異なった意見を受け入れないという危険な水域に入ろうとしている。だが、多くの国民はそれに気づかない。いったい何が起こったのか?美名の裏に隠れた全体主義化への警鐘。
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