

本書では、比較的最近、ほぼ平成に入って以降、著者が静岡県下で継続的に調査・研究をつづけてきた問題について、その成果の一部を収める。その問題というのは、1つは赤石山地を中心にして県下各地の山地で、かつて広範に行われていた焼畑と焼畑文化に関するものであり、他の1つは、荒れ川・暴れ川として知られる大井川・富士川などのいわゆる「東海型河川」の下流平野で、歴史時代を通じて繰り返されてきた洪水災害とそれに対する住民の側での血の滲むような洪水対策の問題である。
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