本書では、第一章で、北京市のハイテク産業開発にかける政府と人々の努力の一端をまず紹介し、第二章では、中国の科学技術政策とその一部を形成するハイテク開発政策を振り返って見る。続いて第三章では、中国とくに北京市におけるハイテク分野での産学官協力について、少し立ち入って考察するとともに、大学や研究機関が設立したいくつかのハイテク企業のケースについて触れる。第四章では、中国でのハイテク産業発展の制度がどのように整備されているかについて考察する。第五章では、これまで中国が行ってきたハイテク産業発展の具体策をレビューする。第六章で、産学協力を中心にして、中国の現状を日米と比較することを試みる。最後に、「終章」として中国のハイテクとハイテク産業の将来を展望するとともに、日本に対するインプリケーションを提示する。
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