★2020年度「日経品質管理文献賞」受賞
【概要】
〜「品質立国日本」の再興のための新たな時代に向けた指南書〜
本書は、(一社)日本品質管理学会 会長、前田建設工業(株) 代表取締役社長を歴任されてきた著者が、“企業人”として、日本の“経営”や“品質”を向上させて、かつて“品質立国”として世界で優位に立っていた日本の再興を目標に書き下ろした書籍です。
本書では、「これからの時代の企業価値向上に資する品質」について、“ものづくり×サービス×ICTによる価値共創”であると説明しています。これは、顧客を満足させるには“ものづくりの品質”を向上させるだけでは足りず、顧客や社会のニーズを実現させる“サービス”を安定供給するための仕組みを構築していくこと、また“IoE(Internet of Everything)”の普及によるビッグデータの活用やAI技術の発展に伴う顧客ニーズの分析をより深化させ、IoEがプラットフォームとなることで情報のオープン化が自在になり、企業や業界の壁を超えてコラボレーションが活性化するとともに、“顧客との共創”が価値創出のキーサクセスファクターになる、という考えに依拠しています。
経営者の方だけでなく、組織の経営企画部門や品質管理部門の方など、“経営”や“品質”に携わる全ての方にとって、本書は大変有用です。
《本書の特長》
▼第1章では、クオリティの本質を再確認し、経営層のリーダーシップに基づく活動としての経営戦略について、著者の考えや理論に基づく主要な方法論を解説しています。
▼第2章ではものづくりのクオリティについて、第3章ではESG(Environment・Social・Governance)について、それぞれの要諦を示しています。
▼第4章では、クオリティ(品質)の本質的な目的である“顧客価値”の実現に焦点を当てて、生産革新部会/サービスエクセレンス部会の取り組みを基に著者の考察を述べています。
▼第5章では、これからの時代のクオリティは,グローバルの視点を持ち,“オールジャパン”で社会的訴求力を高めていく活動がより一層重要になることを見据えて,その動向を紹介しています。
JSQC選書とは
「新・質の時代」における新たな品質論を各界に展開し広く啓蒙していくことを目的とし、普及啓蒙活動や推進運動の一つの形態とするシリーズ書籍です。
広い層の知識人に対して品質の意味・意義を説くために、興味ある時事をとらえつつ、品質にかかわる基本的概念・方法を説明します。敷居は低いものの中味の濃い一連の書籍というコンセプトのもと、品質の深遠なる概念を専門外にも分かりやすく解説する「高度教養講座」と位置付けられます。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。