コロナ禍に見舞われた世界。だが、アジアが世界経済を牽引するトレンドに変わりはない。2050年には世界の国内総生産(GDP)の約5割を占めるともされている。ファンド資本主義の繁栄、共産党キャピタリズム、日本の先を行く様々な改革―。成長への期待で多くの企業と投資家を引きつけるこの地域は、さまざまな価値観が交錯する混沌の場でもある。欧米の経済常識を飲み込み消化するアジアの多様性から、新しい資本主義のかたちが浮かび上がる。受容性、折衷性、競争性、拡張性から構成されるアジア資本主義は日本を圧倒し、欧州とのつながりを深め、米国型資本主義への巨大な対抗空間を形成する。
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