昨今の経済大国同士のデカップリングによる分断危機、紛争による地政学リスク、パンデミックによる健康リスクなどが生み出す不確実性は、国際情勢の変化やルール変更に大きな影響を与えている。このような状況下、社会的に重要な役割を担っている企業が持続的にその価値を高め活動を続けるには、自社のみならず、サプライチェーンやバリューチェーンを念頭に置いた実務対応が求められる。本書では、サプライチェーンやバリューチェーン上のリスクを考えるに際して検討すべき規制・制度等(ESG、人権、経済安全保障、サイバーセキュリティ等)を俯瞰し、具体例として、製造・ものづくり分野におけるリスクを検知するためのルールやその形成動向などを解説する。その上で、把握したサプライチェーンリスクへどう取り組むか、その方向性を考えるためのヒントを提供する。
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