本書の特徴は、IFRSを適用した場合に発生するコストやベネフィットを財務諸表の作成者である企業に予想してもらい、多くの回答者が重要視した項目を研究者が分析している点にある。本書構成のベースとなったのは、「国際財務報告基準(IFRS)導入のコスト・ベネフィット調査」であり、回答結果が示した全体像と質問項目ごとの分布に基づいて抽出された論点および6つの会計基準(過年度遡及修正/連結財務諸表/収益認識/業績報告/退職後給付/金融商品)を取り上げて、IFRS導入にかかる課題を検討している。
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