「新しい資本主義」のアカウンティング 「利益」に囚われた成熟経済社会のアポリア/スズキトモ

著:スズキトモ
出版社:中央経済社
発売日:2022年07月
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内容紹介
失われた30年で「利益」は急増している。―問題は生産性にあるわけではなく、株式市場(制度)の逆機能にある。成熟経済社会が深化する日本では、個別企業の“株主”利益最大化は、費用カットの名の下で、他のステークホルダー“役員・従業員・事業(再投資)等”への分配を削り取る。その結果、国全体で生産される付加価値合計(GDP)は増加せず、持続可能な成長が阻害されている。旧来の資本主義モデルにおける利益最大化経営で「ヒト」への投資が犠牲となり、行き過ぎた株主還元により、成長の原資もままならない状態に陥っているのだ。この構造上の問題=アポリアを打破するために「新しい資本主義」はどうあるべきか。この問題に、長年オックスフォード大学で教鞭を執り、帰国後も岸田政権等に影響を与える筆者が真正面から答え、新しい会計(Account+ing)=DS経営モデルを提唱し、付加価値の適正分配による日本再興の実現を説く。

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