東日本大震災を契機として、BCP(事業継続計画)を策定した企業が急速に増加しただろう。さらに、企業活動のグローバル化、サプライチェーンの複雑化で、事業を中断させる要因が増加し、あわせて新型コロナウイルス感染症にみる疾病の流行や、ハッカーによるサイバー攻撃などで、事業継続を危うくさせる事態が生じていることは身に染みて感じるところである。そんな中、そのようなリスクに対応するために、自社でBCPを作成しているものの、その有効性に自信が持てていない企業が多いと推察される。そこで、本書ではBCPの見直しや、平時における実際の訓練の仕方、有事対応、サプライチェーンへの展開の仕方を中心に解説する。本書の内容がBCM活動に取り入れられ、BCPの品質改善につながることを期待している。
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