近年、必要な資産だけを事業承継の対象とし、それ以外の不要な資産を譲渡することにより、相続資金や事業の運転資金に充当することが増えてきました。譲渡の対象となる資産の多くは不動産であり、平成29年度税制改正により使い勝手のよくなった適格分割型分割のスキームを利用した手法も用いられています。さらに、平成30年度税制改正では、事業承継に関する大きな改正がありました。本書では、29年度、30年度税制改正を盛り込み、必要な資産だけを事業承継する場合の税務上の取扱いを解説しています。また、不要な資産として譲渡する対象資産が、不動産の場合、事業の場合、含み損益の有無に応じ、相続税対策の視点から、どのような方法を選択すればよいかの有利・不利分析もしています。
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