工業簿記の勘定記入の側面にこだわらず、むしろ、工業簿記の勘定を流れていく「原価の計算」という側面に重点を置いた。概念的な説明を導入部分でまとめて行うことを避け、個別原価計算と総合原価計算の意義や流れの解説を通して、概念的なことも理解できるよう配慮した。説明を簡略化できる部分はコンパクトにまとめ、初学者がつまずきそうな箇所では紙幅の許す限り、多くの例題を設け、詳細な記述を施した。各章の内容理解を確認するために章末問題を用意し、読者が自らの解答を巻末の解答用紙に書き込み、解答例と照合することで理解度をチェックできるようにした。
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