本書は、初版に引き続き、会計の視点とファイナンスの視点の2つを入れ込んだものになっている。企業の経営者あるいは管理者の立場を中心とする会計の視点と、投資家の立場を中心に据えるファイナンスの視点の双方からの企業分析の考え方は、現在のビジネスパーソンにとって必須の能力と考えられる。したがって、本書は経営管理に携わっている企業の経営幹部や分社化された子会社の経営幹部、事業部の幹部をはじめ、将来の幹部候補である若手ビジネスパーソンが、競合企業や関係会社、また自社を分析していく場合に、財務データをどう分析していったらよいのかを学ぶことに活用していただけるものと考えている。さらに、本書の企業分析の考え方は、会計ルールの統一化のなかで、海外企業の分析においても同じように使えるものと考えられる。
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