

本書では、平成十四年度版より光村図書出版に収録された『動物とくらす』(三年下)という説明的文章を取り上げ、学習材の特質と国語科としてつけたい力、「読むこと」と表現活動の連関、単元化の視点、について明らかにするため、三つの異なったタイプの実践を試みた。単元例1は、ワークシートを使うことで基礎的な言葉の力を身につけさせることや、書くことに抵抗のある子どもでも楽しくパンフレット作りができることに主眼をおいた単元である。単元例2は、学習材の文章構成や表現、叙述を意識して説明文を書かせた単元である。特に読み手を説得する文章を書くために、筆者と同じ立場に立つなどの手だてを講じた。単元例3は、単元の終末にワークショップという音声言語活動を設定し、例を挙げて説明したり、質問したりする「やりとり」(コミュニケーション能力)の育成をねらった単元である。
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