六十余度にわたる生きるか死ぬかの苛烈な真剣勝負を経て自得した、二天一流の兵法の奥義書。地・水・火・風・空の五巻で構成され、兵法の道とはなにか(地)、兵法の基本、実際の戦い方(水)、さまざまな戦いの様相に即して勝つ理(火)、他流派とのちがい(風)、そして兵法の究極(空)が説かれる。古来、兵法書としてはもとより、常に現在に生きる人生の修養・鍛錬の書として読み継がれてきた永遠の古典。底本には、これまで流布してきた細川家本ではなく、2003年に発見された福岡藩家老吉田家旧蔵本を用い、新たに校訂した。『兵法三十五か条の書』と『独行道』も収録し、それぞれ訳・注を付す。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。