

本書は、書名のとおり、心理臨床の専門書からだけではすんなりとは理解しにくい事柄や、理論と実践の隙間にこぼれ落ちがちな事柄について、臨床実践を通じて蓄積された「知」により、分かりやすく説いている「副読本」です。
内容は、臨床現場で遭遇する様々な問題に対する実践的対処法にまつわることが中心ですが、その背後には、広く深い知識と経験に裏打ちされた臨床観や倫理観があります。心理臨床を学ぶ学生や現場に出て日々悪戦苦闘している若手専門職には、「今、ここで」の道標となるはずです。また、子育てや学校・福祉施設等で苦労されている方々にも大いに参考となると思います。
専門書や各種ツールの手引書が、心理臨床やクライエントをいわば外側から理解するものであるとするなら、本書はそれらを心理臨床実践の内側から理解するものであるといえます。平易な語り口ですから、肩の力を抜いて読んでいただけると思います。
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