「マテーシス翻訳シリーズ」の記念すべき第10弾はフォン・ホフマンスタール著『アンドレアス』です。この作品には得体の知れないエネルギーがあるということである。中盤の独りで山頂に登った時を筆頭に、鬼気迫るような、混沌としたものがあり、それが読み手を虜にする。それはツヴァイクの述べたドイツ語の美しさからくるものだろうか?言語だけに留まらないものと私は考えている。だがそれ以上の深い考察は読み手に委ねたい。(訳者まえがきより) 隠れた名作をお楽しみください。
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