プレイセラピストは、子どもにとっての言語、つまり「遊び」を通じて、子どもと信頼関係を築き、子どもがあらゆる感情や考えを表現することができる安全な空間を提供し、そのなかで治療的介入を行います。効果的な治療を行うためには、当然ながら、ただ子どもと遊ぶのではなく、理論に裏打ちされた確かな技術、技法が必要となります。本書は、このようなプレイセラピーを可能にする治療者を育成するために執筆されました。理論を踏まえたうえで、子どもとのコミュニケーションの基本となる技法、アセスメントすべきこと、親への対応、具体的な治療セッティング(おもちゃ、部屋、構造等)、終結の仕方など、プレイセラピーの導入から終わりまで、そこで行うべきことについて具体的に解説します。技術を身に付けるためのアクティビティも多数掲載された、子どもと関わる臨床家必読の入門書です。
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