

経済恐慌、右翼の台頭、ナチスの登場―不安と危機、衰退の1930年代、「反ファシズム」を掲げる諸政党・労働組合・市民団体による連合政権の誕生に人々の期待は高まった。本書は、フランス人民戦線前夜から、スペイン内戦への対応や経済政策をめぐる対立による解体までの詳細を、連合の鍵を握った申道政党を中心に追っていく。さらに、現在のフランス社会を特徴づける「人民戦線の遺産」ともいうべき政治的・経済的・文化的成果を記述する。ソビエト解体後に公開された史料をもちいた新たな研究成果をもとにまとめた本格的、かつ総合的な人民戦線研究の成果。
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