一人の侍が江戸へ帰ってきた。名は霞幻十郎。名君・池田光政の血を引く鞍馬流の剣客である。南町奉行に就いた幻十郎の叔父・池田長恵が“右腕”として呼び戻したのだ。江戸に着いたその夜、幻十郎は賊に襲われる大店の父娘を救う。だが、それが奇怪な事件の幕開けだった。次々と襲いくる刺客。見えない敵が張り巡らせた謀略に、幻十郎はどう立ち向かうのか。書下ろし長編時代小説。
「闇を斬る」シリーズで人気を集めた荒崎一海、三年ぶりの新作書き下ろし。京は鞍馬で修業した幻十郎の剣が、知謀のてきに立ち向かう、痛快剣豪小説。
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