不治の病を抱えた老作家・有森が失踪した。行方捜しを頼まれた茶屋次郎は、有森が故郷・金沢のことを語らなかったことに疑問を抱く。北陸の古都へ飛んだ茶屋は、四十九年前の悲劇の存在を知った。有森の恋人が犀川で惨殺されていたのだ。事件は未解決のまま時効を迎えたが、その十六年後に事件を追ったライター二人が浅野川で不審死を遂げていた事実が浮上。市街を貫く二つの川で時を経て起こった二つの事件は、いかなる関連があるのか?有森はどこへ消えたのか?過去の闇を解明すべく茶屋の推理行が始まった!
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。