小野小町の生涯を訪ねて
平安の女流歌人である小野小町の足跡を巡る人物叢書。
小学生の時、小野小町の「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」
に心を奪われた著者は、
自身の成長とともに小野小町の歌に憧れを頂き、研究を重ね、小説仕立ての研究書とした。
本書は2005年に発行した「吉子曼荼羅の私抄小野小町ながめせしまに」の改訂版となる。
天暦8年(954)のある日、小野小町の身内の家に法誉坊という僧都に仕える童子が
行き倒れるように身を寄せた。
法誉坊は「上醍醐の延命院からの使いで都の藤原雅楽頭のもとまで参ります」と
身の上を説明し、二子、三子母娘に小野小町についていろいろと教えてほしいと懇願する。
三子は小町に至るまでの小野氏の話から伝えはじめる。
第一部 第一章 法誉坊 小野朝清 峯守 篁
第一部 第二章 藤原氏 三の君 小野吉子 小町さま
第二部 第一章 めぐりゆく人々 元杲
第二部 第二章 仁海 花の色は
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