

川は水と土砂を流すだけでなく、多様な動植物を育み、われわれの生活に必要な水を供給している。また、川は、われわれがふれ合うことのできる身近な自然で、気分をリラックスさせてくれる。その反面、大雨のときは洪水災害をもたらすこともあり、厳しい側面も有している。人間は、こうした多様な側面をもった川と時には戦いながら、時には活用して共生を図ってきている。その方法は経験的・理論的に積み上げられ、河川工学として体系づけられてきた。本書は、その基礎的なことがらを、また、筆者らが日ごろ高専で教えていることを中心にまとめている。
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