

ある大きな町のはずれ、こわれかけた野外劇場に、モモは住んでいました。モモがどこから来たのかは、だれも知りませんが、だれもがモモの得意なことを知っていました。それは、ほかの人の話をよく聞くということです。町の人たち、子どもたち、動物たち、木のあいだを通りぬける風の話にも耳を傾けます。友だちのジジは、モモと一緒にいると次々とおもしろい話を思いつきました。また、道路そうじのベッポは、モモに話を聞いてもらうと、人生についての大きな考えがまとまるのでした。モモに話を聞いてもらうと…とほうにくれている人は、自分のしたいことがはっきりとわかり、けんかをしていた二人は仲直りし、自分の人生は失敗だと思っている人は、それがまちがいだと気づきます。あなたもモモと話したいですか?それともモモのような人になりたいですか?
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