霊岸島町の裏長屋に暮らす謎の浪人・松野定之介、その正体は八代将軍吉宗の孫にして白河藩の世継ぎの松平定信。その白河の世継ぎを名乗る辻斬りが続出、定之介は仰天しつつ、ある夜すれ違った着流しの侍が怪しいと思う。血の匂いがつんと鼻をついたのだ。自分の名を貶め、庶民を震撼させる卑劣漢は絶対に許せない!と下手人を追い、やがて裏で操る黒幕を突き止めた定之介は…。新甲乙流の剣客である若き松平定信が凛々しい浪人に扮して活躍する痛快シリーズ第二弾。書下ろし痛快時代小説。
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