

機能材料をつくる場合,その材料の構造をいかに制御して望む機能を発揮させることかが重要なポイントである。より精緻な構造の形成を目指すためのプローチとして,「自己組織化」というキーワードが注目を集めている。
自己組織化は,機能材料の製造プロセスを飛躍的に簡略化して省エネルギー性や環境低負荷性のプロセスに発展したりつながったり,従来の人工系材料にない機能を示す材料の創出につながる可能性が大であり,将来の材料革新にとって極めて重要な現象である。
本書では,自己組織化と機能性高分子・機能性有機材料の関係をさまざまな角度から示している。多くの若い研究者を刺激して研究へのモチベーションとなり,新たなブレークスルーが生まれるきっかけになることを期待したい。
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