本書では、大学入学までに必要とされる基礎的な能力・スキルを補正するところから、さらに高度な専門論文の制作や研究発表ができるところまで、無理なくスキルアップをはかれるよう易から難へ段階的な学習プログラムを組んだ。世界標準にたえる論文制作、発表ができるよう学習内容・学習方法ともに工夫を加えた。受け手の反応を「検証=フィードバック」することで表現力は向上するとの立場から、推敲過程には多様なトレーニング法を提示。文章やスピーチのコンテンツをつくることにとどめず、本づくりやイベントのプロデュースまで、コミュニケーションの全過程を体験することで総合的な表現力を体得できるよう単元設定に配慮。デジタル技術の普及が表現にもたらす可能性をもふまえ、非言語的な要素、例えば、身振りや機材の導入、場面づくり、そしてメディアリテラシーの観点の導入を積極的に試みた。それぞれのスキルについては、様々な教育の場での実践的な検証と、教育学、言語学、日本語学、認知心理学等の理論的な裏づけを経たものを採用した。
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