トレーサビリティ、ネットワーク外部性、ゼロマージナルコスト、複雑系―。これらは、近代工業文明が生み出した、「大量生産品の排他的所有権を匿名の大衆に市場で販売(金銭と交換)する」モデルから「モノやサービスから得られる便益へのアクセス(利用)権を登録された継続ユーザーのニーズに合わせて付与する」モデルへと移行させる原動力となっている。本書は、そのようなモデルの普及の結果として、個人(法人含む)の交換をベースとした市場経済に代わって、個人が社会に貢献し社会から受け取る、「持ち寄り経済圏」が台頭し、その経済メカニズムに適合したガバナンスメカニズムの構築が重要になることを論じる。
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