気鋭の公認会計士がブログサービスのnoteに連載して異例の反響を呼んだ有料記事「資本政策の感想戦」と「資本政策の定跡」を大幅に加筆修正した、スタートアップ向けファイナンス指南の決定版。
取り上げたのは、新規株式公開した以下の6社。プレイド、スペースマーケット、Gunosy、 Sansan、UUUM、ニューラルポケット。
序章 上場した企業の資本政策から何を学ぶか
第1部 資本政策の感想戦
第1章 プレイドーー種類株式を活用してGoogleなどから外部調達
第2章 スペースマーケットーー全員にエクイティによる経済的利益を付与という設計
第3章 Gunosy――迅速な資金調達で競合企業に先んじて上場を果たす
第4章 Sansan ――大型調達と「ユニットエコノミクス」
第5章 UUUM――YouTuberなどキーマンに対する独特のインセンティブ設計
第6章 ニューラルポケットーー設立3年以内のスピード上場はどのように行われたか?
第2部 資本政策の定跡
第7章 共同創業者や創業メンバーに対するエクイティ付与
――「初手」創業メンバー間持分比率をどう決めたか?
第8章 事業上のキーマンに対するエクイティ・インセンティブの設定
――事業上のキーマンにどの程度エクイティを渡すか?
第9章 従業員に対するエクイティ・インセンティブの付与
――統計情報から確認する相場観
この6社の資本政策、すなわち株式や新株予約権を最適に活用するための計画を「設立から上場までに行った全資本取引」、プレイド21回、スペースマーケット14回、Gunosy19回、Sansan30回、UUUM18回、ニューラルポケット19回、合計121回を「資本取引の影響」と「増加株式数内訳」に分けて詳細に解説している。
スタートアップ向けのファイナンス本としては、磯崎哲也著『起業のファイナンス』など良書はあるが、本書は上場までのケーススタディ集として類書が皆無の超絶ファイナンス本。
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