

マンションを快適で安心な住まいとして特に建物を維持管理するには大きく二つのことへの対策が必要になります。一つは、躯体と設備の老朽化への対応です。これには、マンションを大事に使うことはもちろんなのですが、日常的な修繕、それから一定の期間ごとの大規模な修繕・改良が、必要になります。そして、将来は建替えも視野に入れた検討が求められます。二つ目は災害対策です。本書の第2章は、阪神・淡路大震災後に行われた研究会による建設省(現国土交通省)の調査・研究レポートをもとに加筆したものです。災害はいつ来るかわかりません。ただし、普段からその対策を立てておくことによりマンションをより安全で安心な住まいにすることができるのです。本書では、この二つの観点からマンションにおける維持管理の取組みについて説明します。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
