

本書に登場する女性たちの憤りの一つは、ナサールによる性虐待を告発した若い女性や少女たちを、権威ある立場の人々が何度も何度も退け、信用しなかったことだ。1990年代からコーチやカウンセラー、警察などに訴えてきたにもかかわらず、ナサールの行動は2016年まで続いた。もし誰かが耳を傾けていたら、何十年にもわたる性虐待は止められたかもしれない。何百人もの若い女性や少女が助かったかもしれない。本書の重要な示唆は、「まずは、少女の声に耳を傾ける」ということだ。
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