2003年の夏、家族とともに韓国からオーストラリアにやってきた「ぼく」。言葉の壁、異なる文化。自分の意見をうまく伝えられない「ぼく」を救ったのは、ディベートだった。相手の話を聞き、問題を見つけ、主張を組み立て、真摯に反論する。その魅力に取りつかれた「ぼく」はディベートを通じて自らの言葉を取り戻し、やがて世界大会の大舞台へと駆け上がっていく―社会の分断が進む現代で最も必要とされているもの、それは「聞く力」だ。語るよりも先に「聞く」ことからはじめなければならない。競技ディベートの世界大会を二度制覇し、ハーヴァード大のディベートチームのコーチも務めた著者が自らの経験から導き出す、よりよい対話をつくりあげるための姿勢とスキルのすべて。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。