私たちがいま抱える問題を解く鍵が、ここにある。
マックス・ヴェーバーらと並んで「社会学の祖」と称されるエミール・デュルケーム。彼の生きた19世紀後半のヨーロッパでは、人々は自由を手にした反面、社会に居場所を見出せず孤立したり、貧困などのリスクをひとりで抱えたりと、現代と極めて近い問題が生じていた。社会はこのままバラバラになってしまうのか? 「そうはならない」と考えたのがデュルケームだ。現実には、人々はあらゆる領域で互いに支え、頼り合っている。それこそが近代以降における新しい人の?がり、”連帯”の形なのだ――。彼の分業論を通じて、現代社会が抱える孤立や分断、自己責任の問題の根源に迫り、それらを乗り越える方法を考える。
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