

人類学者が見た「現在進行形の仏教」。仏教といえば日本では葬式や美術、観光名所が連想されるが、東南アジアでは今もブッダの教えは“現役”であり、苦しみを超えて幸福を実現するための修行が行われている。その実態を探るため、ミャンマーで出家して調査した著者は布施のみで生きる出家者のあり方に仏教の可能性を確信し、帰国後の日本で檀家制度に頼らない新寺院を設立する。社会を避ける森の寺院と、社会貢献を志向する福祉寺院―ミャンマーにおける二つの対照的な寺院での経験をもとに、現代日本に「即した」仏教の形を例示する、類例のない記録。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
