人々を不安に陥れた放射能汚染は今、どうなっているのか。飛散した放射性セシウムが土に強く固着しつつあることを原発事故後の現地調査でいち早く明らかにした著者が、10年の間に新たに判明してきた事実を書き下ろす。稲、大豆、果物、山菜、キノコ、樹木、家畜に至るまでさまざまな生物のセシウム吸収と排出の仕組みを解明し、田畑、森林、市街地での除染の影響を検証したうえで、河川を通じた拡散や二次汚染などの新たなリスクを示す。汚染の実態を知り、本質を考えるために不可欠の一冊。
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